「信州の農業資産」とは
山に囲まれた信州・長野県。先人たちは、変化に富んだ気候を巧みに活かし、複雑な地形条件を克服すべく工夫を重ねながら、今日の信州農業の礎を築いてきました。
近くに豊富な水源をもたない地域や降水量が少ない地域では利水のために「疏水」や「ため池」が造られ、傾斜地では「棚田」と呼ばれる階段状の水田が拓かれました。
こうした先人たちの努力は、農産物の生産性の飛躍的な向上とともに、人々の生活や文化の基礎となり、信州が誇る農村景観や自然環境を豊かに育む役割も果たしてきました。
先人たちが現代に残し、今も農の営みを支え続ける「信州の農業資産」。次代に継がれるべき景観やおいしい農産物のルーツを巡る旅を、ぜひお楽しみください。