まぼろしの五郎兵衛米と佐久の歴史探訪

約6~7時間

昨今はテレビや雑誌などで「ご当地米」なるものをよく目にします。いま、長野県内で最も有名なご当地米の1つが、佐久の五郎兵衛新田で収穫される「五郎兵衛米」です。
この地は、時代を遡ると、甲斐武田氏の領地でしたが、戦国時代後期には、武田家が滅び、戦により土地が荒らされたうえ、そもそもが雨が少なく稲作に適さない土地柄でもあったため、農民の多くが安定した土地を求め、他国に移り住み、非常に貧しい状況にあったといいます。江戸時代になって、武士であった市川五郎兵衛がこのような状況を憂い、「水さえ引ければこの地を甦らせることができる」と考え、私財を投じて、用水の整備と新田開発を行ったのが五郎兵衛用水と五郎兵衛新田です。5年掛けた大工事の末、新田が完成し、村人たちが戻ってきて地域は発展し、中山道の宿場町としても繁栄しました。
この伝説の五郎兵衛米を使った食事を提供しているのが、国道142号沿いの「道の駅ほっとぱーく浅科」。特に10~11月頃には新米を味わうことができ、一口食べると、甘みと弾力の強さを確かに感じることができます。また、五郎兵衛米は冷めても美味しいのが特徴とされ、売店で売っているお弁当やおにぎりも大人気。午後には売り切れてしまうことも多いというので、お昼の前に買い求めることがお勧めです。
同じく歴史をたどる場所として、佐久エリアに行ったら、訪れるべきスポットの1つが、龍岡城五稜郭です。五稜郭といえば、函館のイメージがありますが、実はここ佐久にも五稜郭が存在します。函館以外では全国にここにしかない史跡なので、ぜひ訪れてみてください。

SPOT

ちゃたまや

ちゃたまや

養鶏場直営のお店で、信州で一番(長野県知事賞)と認められたおいしい卵の販売はもちろん、その卵を使ったスイーツやジェラートが人気で、行列ができるほどです。

DATA

営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜日・年末年始
URL http://www.chatamaya.com/
五郎兵衛記念館

五郎兵衛記念館

市川五郎兵衛は、三河田用水、常木用水に続いて千曲川の西に広がる荒れ地に水を引こうと考えました。蓼科山中に源水(五斗水(ごとみず))を見い出し、小諸藩から用水開削の許可を得ました。変化に富んだ地形のためトンネルや水路橋、盛土(築堰(つきせぎ))などの技術が駆使されました。私財を投げ打った五郎兵衛の徳を慕って五郎兵衛新田と呼ばれるようになり、今ではブランド米の産地となっています。疏水百選に選ばれています。

DATA

所在 佐久市浅科
築造 江戸時代(1630年頃)
管理者 五郎兵衛用水土地改良区
道の駅ほっとぱーく浅科

道の駅ほっとぱーく浅科

全国有数の晴天率を誇る佐久市の青空の下、遮るもののない広大な田園風景の先に、雄大な浅間山を望む爽快な風景のなかに「ほっとぱ~く浅科」があります。
長野県内有数のブランド米「五郎兵衛米」、寒冷な気候を利用した「凍み豆腐」などの農産品を「物産展示館」、デッキで販売しています。「郷土料理提供館」では、五郎兵衛米を使用した料理を味わうこともできます。

DATA

営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜日(売店は祝日・夏休み期間は営業)
URL http://hotpark-asashina.com/
ぴんころ地蔵

ぴんころ地蔵

佐久地方は日本でも有数の長寿の里です。ぴんぴん(健康で長生きし)ころり(寝込まず楽に大往生する)という願いから「ぴんころ地蔵尊」と命名、建立されたお地蔵さんを拝んで、お年寄りはニコニコと輝いています。

龍岡城五稜郭

龍岡城五稜郭

函館五稜郭とともに日本に二つしかない星型稜堡をもつ洋式城郭です。龍岡城は、江戸時代末期(1867年)に田野口藩主松平乗謨が田野口藩新陣屋として着工し、竣工しました。フランスのボーヴァン将軍が考案したといわれる稜堡式築城法によるもので、突角部に砲座を設け各稜堡から十字砲火をもって攻防することを目的としています。
廃藩後明治5年(1872年)城は取り壊しになりましたが、堀と土塁、建物の一部「お台所」が城内に残されています。昭和9年(1934年)に国史跡として指定されています。

旧中込学校

旧中込学校

旧中込学校は明治8年(1875年)に完成し、国内の学校建築のうち現存する最古級の擬洋風建築物で、長野県宝、国重要文化財に指定されています。建築設計したのは、地元出身でアメリカに渡り建築学を研究した市川代治郎氏で、外部窓・内部間仕切りなどの一部に当初と変わった点もありますが、日本人の手による明治初期木造洋風建築の様式を知る重要な建物になっています。
中央の八角塔は、天井から太鼓を吊るして時を告げたため、「太鼓楼」と呼ぶようになったほか、窓に当時は珍しいガラスを使用していたことから「ギヤマン学校」ともよばれ、開校当時は見学する人たちが連日あとを絶たなかったといわれています。

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